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実績

特別セミナー「LGBTマーケティング最前線」を開催しました。

記事日付:2017/11/28

LGBT海外マーケティング・LGBTツーリズムを中心に、LGBT施策の総合コンサルティングを行う「株式会社アウト・ジャパン」と、国内のLGBTマーケティングにおいて傑出した成果を上げている「株式会社LGBT総合研究所」が包括的業務提携を締結したことを記念し、特別セミナーを開催しました。

開催概要
日時:2017年11月16日(木)
1部13:00~14:30
2部15:00~16:30
懇親会17:00~18:00
会場: 赤坂パークビル6階  東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル
対象:企業の営業、マーケティング、人事、ダイバーシティ、CSRのご担当者様、経営トップの方
参加費:無料
主催:株式会社アウト・ジャパン、株式会社LGBT総合研究所

プログラム
13:00~14:30 第1部 LGBT消費の最新動向
15:00~16:30 第2部 LGBTマーケティングの海外事例
17:00~ 懇親会

セミナーレポート

第1部 LGBT消費の最新動向
・LGBTマーケティングによる初の大ヒット商品の事例と手法
・大規模調査から見えたLGBT消費行動の特性 

第1部ではLGBT総合研究所の森永氏より、2017年9月に実施した大規模調査のデータと、マーケティング事例をご紹介しながら、国内企業の最新動向についてお話させていただきました。その中からピックアップしてご紹介します。

消費規模400兆、注目される「Pink Money」
LGBT総合研究所が、全国の20〜59歳の個人、8万9366人を対象に2016年5月に実施した調査から、LGBTを含む性的マイノリティに該当する人は8%という結果が出ました。

世界には約4億5千万人を超えるLGBTが存在しており、グローバル化する社会でも、無視できない存在であると言われています。

「Pink Money」と呼ばれる、LGBTの消費規模は400兆円(日本国内でも推計約2兆円)と言われており、2000年以降、LGBTや性的マイノリティに向けた企業の広告展開はスタンダードになり、広告予算も増加傾向にあります。

LGBTの消費特性
LGBTは消費行動や情報行動に積極的で、マーケティング上非常に重要な生活者である、とこれまで言われてきましたが、LGBT総合研究所の2017年の調査でもデータから下記のような特徴があるということがわかりました。


●高い消費力
出産、子育ての機会が少なく、自己投資に積極的な消費支出傾向が見られる。

●高い情報感度
情報収集力、情報発信力が高い傾向。インターネットリテラシーも高く、SNSなどの利用率の高さは圧倒的。

●イノベーター気質
新しい商品・サービスへのトライアル意向が非常に高く、トレンドセッターの気質が見られる。

 この結果から、LGBTは市場におけるイノベーター層(初期市場の牽引者)が多いと同時に、初期市場からメインストリーム市場へ移る際にある溝である「キャズム」を越えるジェネレーターと成り得る存在とも考えられます。

つまり、LGBTを「ターゲット」として捉えるのではなく、インフルエンサーとして戦略設計することによって、LGBT以外の市場全体にまで、貴社商品・サービスを波及させることが可能だと言えます。

企業のLGBTマーケティングに向けたロードマップ
では実際に企業がLGBTマーケティングをどのように進めてばいいのか、LGBT総合研究所ではそれを「多様性推進」「受容と活用」「収益創造」3つのフェーズに分けて紹介しています。

LGBTと向き合うためには、まず正しく「知る」ことが重要です。次にLGBTの視点を「取り入れる」こと。その先に収益獲得のステップがあります。

 

国内のLGBT事例
国内のLGBTマーケティングとして、LGBT総合研究所が行った事例をご紹介しました。
詳細な情報をご希望の場合は個別にご対応させていただきますので、お問い合わせ窓口(info@outjapan.co.jp)までご連絡お願いいたします。

第2部 LGBTマーケティングの海外事例
・プライドパレードの歴史と意義、海外のレポート
・インバウンドを中心としたLGBTマーケティングの海外事例

第2部では株式会社アウト・ジャパンの小泉、後藤より、LGBTをより深く知り理解するための講義、海外のLGBTマーケティング事例を紹介しました。

 プライドパレードの歴史と意義、海外のレポート
性的マイノリティの世界史として、同性愛が称揚されていた古代ギリシアから現在までをざっとお話しました。ここではストーンウォール以降の歴史を簡単にご紹介します。

1960年代までアメリカでは警察がゲイバーを摘発し、性的マイノリティが逮捕され、職を失ったりというひどい状況が続いていましたが、1969年、ニューヨークで警察の摘発に抗議する「ストーンウォール暴動」が起こり、ゲイ解放運動のブレイクスルーとなりました。

 1970年、ストーンウォール1周年を記念し、各地でプライドパレードが開催されました。1978年、オープンリー・ゲイのハーヴェイ・ミルクがサンフランシスコ市議に当選し、ゲイコミュニティがプライドパレードを盛り上げるために6色のレインボーフラッグを誕生させました。

1980年代から欧米で同性パートナー法(結婚ではなく一部の権利を付与するもの)が認められはじめ、2000年のオランダを皮切りに、同性婚(結婚の平等)を認める国が次々に誕生しました(現在までに25ヶ国で承認。一覧はこちらhttp://gladxx.jp/extra/terms/terms_ta/366.html)。国連も「LGBTの権利は人権である」との姿勢を明確にしています。

プライドパレードの発展

1970年6月、ストーンウォール1周年を記念し、性的マイノリティの権利を求めるデモ行進としてプライドパレードが開催されました。現在では世界中で広くプライドパレードが行われています(パレードすらできない地域もあります)。すでに同性婚が認められているような国でも、性の多様性を祝うコミュニティのお祭りとして開催されています。

日本でも1994年以降、東京、札幌、大阪、名古屋、福岡、横浜、北九州、熊本などでプライドパレードが開催されてきました。2017年の東京レインボープライドには、2日間でのべ10万人超が参加し、過去最高を記録しました。 

東アジア地域での最大規模のプライドパレードは台湾で開催されている「台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)」です。台湾では今年5月、最高裁判決によって2年以内に同性婚が法制化されることになりました。今年のパレードには予想を上回る約12万3千人が世界中から駆けつけ、アジア初の「結婚の平等」実現おめでとう!という祝福ムードで盛り上がりました。

LGBTマーケティングの海外事例
第2部の最後に株式会社アウト・ジャパンが得意とする海外・旅行をキーワードにLGBTマーケティングの海外事例をご紹介しました。

LGBTマーケットへのアプローチ方法
株式会社アウト・ジャパンでは、LGBTマーケティングを1~6のSTAGEに分けて考えています。

 

Stage 1~3 社内LGBT施策推進
LGBTツーリストは(当然のことながら)LGBTフレンドリーな旅行先を選択する傾向が強いことが明らかになっています。LGBTツーリストを呼び込むためには、1.社内でLGBT研修などを十分に行い、受入体制をしっかり整えること、2.LGBTフレンドリーである旨を対外的にアピールすること、が必要です。

具体的な事例としては、LGBT教育セミナー・覆面調査の実施(LGBTの基礎、LGBTの顧客への配慮などを学んだ後、LGBT当時者による覆面調査を実施し従業員の教育・サービスレベルのチェックを行う)の他、IGLTA(国際ゲイ・レズビアン旅行協会)への加盟などがあります。

IGLTAは、LGBTツーリズム普及のために1983年に創立された旅行業団体で、世界80カ国に2,000以上のメンバーを抱え、日本ではホテルグランヴィア京都、ホテルパームロイヤル那覇、裏磐梯グランデコ東急ホテル(グランデコリゾート)などが加盟しています。

Stage 4: 社外へのアピール
全国的に開催されるプライドイベントのほか、海外ではLGBT専門のConventionや、LGBT専門コーナーが設けられている一般旅行博・イベントが存在します。そうしたイベントに協賛・ブース出展する事により、広報・プロモーション活動を効率的に行う事が可能となります。

 

 

Stage 5~6:広報・プロモーション
外国人LGBTツーリズムプロフェッショナルへのヒアリングや、LGBT当事者への調査を行う事により、LGBT商品開発ならびにLGBTマーケティングが可能となります。

具体的には、LGBT意識調査実施、LGBT FAM Tripの実施、海外LGBT旅行会社・LGBTメディアの活用などが挙げられます。

ケーススタディー1.オンタリオ州観光局
カナダオンタリオ州観光局はLGBT旅行会社と提携し、日本からの送客のためのマーケティングを実施。

FAM Tripの様子を日本のLGBTメディアが紹介、日本国内のプライドパレードへの出展、カナダトロントのプライドパレードに集客し日本のTV番組で取り上げられるなど、露出を高めることに成功しています。

 

ケーススタディー2. グランデコリゾート
福島県裏磐梯のグランデコ・スノーリゾートでは、2015年よりLGBTスキーツアーを開催。内外のLGBTに向けたプロモーションも実施しました。
日本国内のプライドパレードでのチラシ等の配布、当事者イベントプランナーによるSNSでの告知、台北でのプライドパレードで行われたパーティーでのプレゼン、海外の旅行会社での販売など様々なプロモーションを行い年々参加者数が増加。参加者数が増えたことにより他ホテルとの提携や地元との連携も生まれ、地域の活性化にもつながっています。

 

 

17:00~18:00 懇親会
セミナー終了後には懇親会を実施し、参加者同士の積極的な情報交換の他、セミナーに登壇したLGBT総合研究所の森永氏、アウト・ジャパンの小泉・後藤への質問や相談もおこなれました。

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