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LGBT関連ニュース

映画『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』が公開されました

記事日付:2016/11/26

 今年は不朽の名作『キャロル』に始まり、『リリーのすべて』『人生は小説よりも奇なり』といった名作LGBT映画がたくさん上映されました。そんな2016年を締めくくる感動作が『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』です。
 
 2005年、まだ同性婚が認められていなかった頃のニュージャージー州で、20年以上にわたって市民の安全を守ってきた有能な女性刑事・ローレルは、末期ガンで余命半年だと宣告され、パートナーの女性・ステイシーが遺族年金を受け取り、今の家に住み続けられるよう、郡政委員会に申請します。「私は何も特別な権利を求めているわけではありません。ただ『平等』を求めているだけなんです」。しかし、保守的な男たちで固められている郡政委員会は、法的に認められないと突っぱねます。長年地域に貢献してきた英雄的存在であるローレルに対し、ただパートナーが同性であるというだけで、愛する人に何も遺すことを許さないとするこの無情な判決に対し、ローレルの同僚たちが立ち上がり…。
 涙なしには語れない実話をドキュメンタリー化した『フリーヘルド/Freeheld』(2007)は、全米各地の映画祭で観客の熱い支持を受け、多数の賞を受賞し、見事、アカデミー賞でオスカー(短編ドキュメンタリー賞)に輝きました。
 
 この『フリーヘルド/Freeheld』の実話を長編ドラマ映画としてリメイクしたのが『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』です。脚本はオープンリー・ゲイのロン・ナイスワーナー(『フィラデルフィア』)、監督はピーター・ソレット(『キミに逢えたら!』)、主演はオスカー女優のジュリアン・ムーアと、X-MENシリーズのエレン・ペイジ(レズビアンであることをカミングアウトしています)。主題歌を歌うのはマイリー・サイラス(パンセクシュアルであることをカミングアウトしています)。ローレルとステイシーの物語に感銘を受けた一流の人たちが集い、魂を込めて作り上げた作品です。
 ローレルとステイシーのひたむきな愛にも心洗われますが、二人の同僚をはじめとするストレート・アライ(支援者)の方たちが、彼女たちのために立ち上がり、力強い味方となって、立ちはだかる壁を突き崩していく…その姿には涙を禁じえません。
 ずっと仕事上の相棒として信頼し合ってきた仲間がガンで死んでいこうとする時に、パートナーに何も遺せない、希望も何もないなんて、あまりにもひどいじゃないか、そういう人間として当たり前の「情」が、彼らを動かしたのです。ある意味、普遍的な人間愛が世の不条理に立ち向かい、変えていくという作品。ドラマティックでもあり、本当に感動的です。
 
 LGBTってどういう人たちなんだろうとか、アライってどういうことなんだろうとか、今ひとつピンとこないという方などはぜひ、万難を排してご覧ください。11月26日から全国の主要都市で上映されます。


『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』
2015年/アメリカ/監督:ピーター・ソレット/出演:ジュリアン・ムーア、エレン・ペイジ、マイケル・シャノン、スティーブ・カレルほか/配給:松竹/2016年11月26日より、新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町他全国順次ロードショー
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