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LGBT関連ニュース

中野区で8月から同性パートナーシップ証明制度がスタート

記事日付:2018/05/10

 東京都中野区が5月9日、「中野区パートナーシップ宣誓」制度を8月から導入することを発表しました。田中大輔区長は記者会見で「同性パートナーということで社会的に不便を感じている人たちに対して、少しでも不便を解消できることを考えるべきだ」「(同性カップルの)当事者を含めて、いろいろ話を聞いたりしながら準備をしてきた」と語りました。
 中野区では、パートナーシップ証明書だけでなく、希望するカップルには、療養看護や財産管理などに関する委任契約の公正証書の受領証も交付するそうで、いわゆる世田谷方式と渋谷方式の両方の特徴を併せ持つものになりそうです。

 8日に石坂わたる中野区議が明らかにしたところによると、8日の中野区議会総務委員会においてユニバーサルデザイン推進担当副参事から「中野区パートナーシップ宣誓」についての報告がありました。以下、全文です。 

【中野区パートナーシップ宣誓の考え方について】
1. 目的
 中野区基本構想、中野区男女平等基本条例および中野区ユニバーされるデザイン推進条例の理念に基づき、多様な生き方、個性や価値観を卯kレイれることができる地域社会を実現することを目指す。

2. 概要
 お互いを人生のパートナーとし、日常生活において、相互に協力しあって継続的に同居して共同生活を行うことを約束した同性パートナーが、こうしたパートナーシップにあることを宣誓し、宣誓書を住民票や戸籍抄本などと併せて提出した場合、区が要件を満たしていることを確認の上、宣誓書等受領証を交付する。
 
3. 対象者の要件
 宣誓をすることができるのは、次の全てに該当する方とする。
(1) 宣誓を行う当日に20歳以上であること。
(2) 住所について、次のいずれかに該当すること。
 ①いずれも区内に住所を有している。 
 ②一方が区内に住所を有し、他の一方が区内に転入を予定している。 
 ③いずれも区内に転入を予定している。
(3) 配偶者がいないこと。
(4) 宣誓の相手方当事者以外の者とのパートナーシップがないこと。
(5) 宣誓の当事者同士が近親者でないこと。

4. 宣誓の方法 
 パートナーシップの宣誓は、宣誓書に必要事項を自ら記入し、次の書面を添えて提出のうえ行うことを基本とする。
(1) 確認書:対象者の要件等について二人で確認のうえ自署した書面
(2) 住民票謄本、区内への転入を予定している場合は、その事実が確認できる書面
(3) 戸籍個人事項証明(戸籍抄本)
※宣誓に際しては、本人であることを確認するための書面の提示を求める。

5. 公正証書等の受領証の交付
 宣誓しようとする方または宣誓をした方が希望する場合は、確認書に次の書面を添えて提出することができることとし、区はこれらの書面に係る受領証を交付する。
(1) 二人のパートナーシップについて明記された合意契約公正証書または公証人の認証を得た書面
(2) 療養看護にかかる委任について明記された合意契約公正証書または公証人の認証を得た書面
(3) 任意後見契約公正証書
(4) 財産管理などの委任について明記され、公証人の認証を得た書面
(※石坂氏によると、これらのいずれか一つまたは複数を提出すると、提出された書類が受領証に明記され、こうした書面を提出したカップルであることを証明する文言が明記される予定です)

6. 意見交換会の実施
(1) 日時:平成30年6月12日(火)午後7時から
(2) 会場:区役所7階会議室
(3) 内容:中野区パートナーシップ宣誓の考え方について

7. 今後のスケジュール(予定)
7月 総務委員会において意見交換会結果及び実施について報告
  区報及びホームページ等による周知
8月 宣誓申込受付開始


 石坂わたる区議のblog記事にもまとめられていますが、中野区では長い長いコミュニティ活動・権利擁護運動の歴史があります。今回の「中野区パートナーシップ宣誓」制度の実現についても、石坂区議だけでなく、中野の当事者団体など様々な方たちの運動が実ったものであると石坂区議も述べています。田中区長はもともと2014年に中野駅前で行われたレインボーウィーク関連のトークイベントに出演したり、区内のゲイバーを訪問して当事者の声を聞いたりという先進的な動きを見せていましたが、2015年10月に「中野LGBTネットワークにじいろ」の主催でシンポジウム「すべての人々が暮らしやすい中野区を目指して」に登壇した際は、中野区でも渋谷区のようにパートナーシップ条例を作るつもりがあるか?と聞かれて「積極的には考えていない」と答え、参加者をがっかりさせていました。その後、「中野区にも同性パートナー公認制度を!実行委員会」が立ち上げられ、議員向け勉強会を開催するなど、地道な働きかけを続けてきて、ようやく田中区長もGOを出したということのようです。
 
 今年に入って自治体による同性パートナーシップ証明制度の導入が相次いでいますが、中野区で8月中に実施されると、都内では渋谷区、世田谷区に次いで3例目、全国では(大阪市は9月までに導入すると発表していますが、中野区が大阪市より先になるようであれば)8例目となります。
 



参考記事:
中野区が同性パートナー認定へ、都内で3例目(TBS)
同性カップル宣誓に受領証交付へ(共同通信)
中野区も性的少数者のカップル認定制度 8月にも導入(朝日新聞)
中野区 同性カップルに証明書 「パートナー宣誓」受け付けへ /東京(毎日新聞)