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バーバリーがLGBTQを支援するレインボーカラーのコレクションを発表、伊勢丹新宿店でも販売

 バーバリー(BURBERRY)が2月17日(現地時間)、ロンドン・ファッション・ウイークの2018-19年秋冬コレクションのショーで、レインボーカラーのアイテムを初披露しました。ブランドを象徴するバーバリーチェックにレインボーカラーを織り込んだ「ヴィンテージ レインボーチェック」から、派手なレインボーカラーのコートまで、コレクションのランウェイは、レインボーカラーに彩られました。
 カーラ・デルヴィーニュがこのステージを2年ぶりのランウェイ復活の場に選んだことも話題となりました。バイセクシュアルであることをオープンにしている彼女は、「クリストファー・ベイリーの最後の素晴らしいショーのクロージングを務めることができて、本当に光栄です。イギリス人でいること、そしてバーバリー・ファミリーの一員でいられることを誇りに思う」とコメントしています。


 バーバリーが今回、このようにレインボーカラーを大胆に取り入れたのには理由があります。
 17年間にわたってバーバリーの成長に貢献し、ファッション業界にも大きく影響を与えたプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのクリストファー・ベイリー(オープンリー・ゲイの方)は、今年の12月に退任することが決まっており、今回が最後のコレクションとなりました。クリストファー・ベイリーは「私の最後のコレクションは、世界中のLGBTQ※の若者をサポートする最も優秀な団体に捧げる。ダイバーシティはわれわれの強みであり、創造力だとアピールするのに今回はいちばんのタイミングだ」と語っています。

※LGBTQ:欧米ではLGBTにQ(クエスチョニング、クィア)を含めたLGBTQという言い方が主流になっています。もっと多様なマイノリティも含めようとする意味でLGBTQ+とも表記されます。

 
 バーバリーは今回のコレクションの売り上げを「アルバート・ケネディ・トラスト」(LGBTQのホームレスの若者を支援するイギリスの団体)、「イルガワールド」(国際レズビアン・ゲイ協会)、「トレバープロジェクト」(LGBTQの若者の緊急援助や自殺防止に取り組むアメリカの団体)という3つのLGBTQ支援団体への寄付に充てることを表明しています。
 アルバート・ケネディ・トラストのチーフ・エグゼクティブであるティム・シグズワースは「イギリスの15万人のホームレスの若者のうち24%はLGBTQであることが判明している。勇気を出して家族にカミングアウトしたのに虐待や拒絶を受け、ホームレスになった若者たちだ。バーバリーの寄付金の金額は公開し、彼らが安全な家に住むことを目指すわれわれの活動のサポートに使われる」と語っています。

 今回のショーに登場する一部アイテムは「見てすぐ買える」カプセルコレクションとして展開、ショー終了直後からバーバリーの店舗やオンラインストアで販売され、伊勢丹新宿店本館1階で2月21日から1週間限定で行われるバーバリーのポップアップストアでも販売されます。
 
「BURBERRY SPRING 2018 COLLECTION POP-UP STORE」
日時:2月21日(水)~27日(火)
場所:伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージ

伊勢丹ポップアップ専用サイト
https://jp.burberry.com/burberry-shinjuku-isetan/

ランウェイショー専用サイト
https://jp.burberry.com/london-fashion-week/february-2018-show/




参考記事:
「バーバリー」のチェック柄がレインボーに ベイリー最後のコレクションはLGBTQに捧げる(WWD JAPAN)
「バーバリー」チェックが虹色に、ベイリー最後のコレクションはLGBTQ+をサポート(Fashionsnap)
虹色のバーバリーが、あなたを魅了する。秋冬コレクションはLGBTQ支援を全面に(ハフィントンポスト)
カーラ・デルヴィーニュ、2年ぶりにランウェイに復活!LGBTをサポート(FRONT ROW)




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