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沖縄県浦添市が「レインボー都市うらそえ宣言」を行い、市役所にレインボーフラッグを掲げました

 沖縄県浦添市は1月1日付で性の多様性を認め合うまちを目指す「レインボー都市うらそえ宣言」を行いました。1月4日には市役所の掲揚台前でセレモニーを開き、市旗とともにレインボーフラッグを掲げました。
 LGBT支援宣言は2013年に大阪市淀川区が初めて行い、以降、沖縄県那覇市、兵庫県宝塚市、和歌山県橋本市、岐阜県関市と続いてきました。沖縄県では2例目となります。 
 
 「人には多様な性の形があり、一人ひとりが大切な存在です。」という文言から始まる「レインボー都市うらそえ宣言」。「誰もがティーダ(太陽)のように輝けるよう」というのが沖縄らしくて素敵です。沖縄の性的少数者の方も文案の起草に関わったそうです。
 市のホームページには、同宣言文のほか、安冨歩さん(トランスジェンダーの東大教授)や砂川秀樹さん(ピンクドット沖縄主催)らが寄せた応援メッセージも掲載されています。
 
 松本哲治市長は「全国的にも始まっておりますし、沖縄県でも那覇市さんが先に取り組んでくれたことでもありますので、今後またこのような形で広がっていくことを希望しています」と語っています。また、沖縄在住の性同一性障害者である平良遼翔さんは「学校で言いますと、僕自身も苦労したんですけれども、制服であったり。一つ一つが改善されたらなと思います」と語っていました。

 宣言に併せて、浦添市立図書館では性の多様性に関する書籍の展示会を29日まで実施しているそうです。
 市は今後、学校などでの啓発活動に力を入れる意向です。取組みの財源にはふるさと納税を活用するとのことです。

 ちなみに松本市長は以前から、浦添市民体育館で開催されているゲイのバレーボール大会に足を運び、開会式で自ら挨拶しており、参加者から称賛の声が上がっていました。
 
 沖縄ではすでに、パームロイヤルNAHAなど、IGLTA(国際ゲイ&レズビアン旅行協会)に加盟するホテルがあり、国内のLGBTにも認知されてきているほか、JTA・JALグループもLGBT支援を表明して「ピンクドット沖縄」に協賛したりしています。那覇市、浦添市に続いてLGBT支援を打ち出す自治体や、IGLTAに加盟してLGBTインバウンドに本腰を入れる自治体なども出てくるかもしれません。LGBTインバウンド(あるいは国内旅行誘致)のモデル地域としての成長が期待されています。

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